クミンシードを使いこなす(効能・相性の良い食材)
カレーが夏バテに効く理由!
カレーはビタミンやミネラル、タンパク質が豊富なお野菜やお肉がたっぷり使われていて、それを炭水化物であるご飯にかけて食べますよね。
栄養たっぷりの食材を、クミンをはじめとする「芳香性食欲増進効果や、消化促進効果」のあるスパイスで煮込んで作るのがカレーなので、総合的に栄養を吸収することができるため、夏バテに効くと言われています。
クミンの成分
*セリ科の1年草*
クミナール、ピネン、サイメン、ジペンテン、フェランドレン、リモネン、カンフェン…etc
クミンは香りで食欲を増進し、さらに消化を促進してくれるスパイスなので食欲がなんとなく落ちてきたなと感じた時に、お料理に取り入れたいスパイスです。
スパイスコーディネーターの食薬ノート
インドカレーは食べた後に胃のもたつきがなく、身体が軽く感じられるのは、クミンの芳香性食欲増進効果と、健胃作用の効果が大きいと言っても過言ではありません。
クミンの効能・美容効果
- 芳香性食欲増進効果・消化促進効果
- 健胃・駆風作用
- 腹痛・胃痛の緩和
クミンには腹痛や胃痛の緩和、駆風作用など、胃腸の働きを助けてくれる効果が期待できます。
インドにはクミンをフライパンで乾煎りしたものを煮出して、お茶にして飲む習慣があります。
香ばしく、案外と美味しいクミンティー、ぜひお試しください。
食べすぎた後の食後のお茶として、また食欲がないときの食前茶として活躍してくれるはずです。
クミンと相性の良い食材
クミンの香り=カレーの香りと誰もが答えるように、クミンの香りはカレーの香りそのものです。
非常に強い芳香はエスニックな香りの代表、インド料理やメキシコ料理など南米料理にもかかせないスパイスです。
メキシコの代表的なブレンドスパイス「チリパウダー」の中心的な香味はクミンです。
また、セビーチェやロモサルタードなどのペルー料理や南米料理にも良く使用されます。
強い芳香性が臭みを消してくれるので、マトンや牛肉、豚肉などでカレーを作る際は、クミンを多めに配合します。
アボガドやトマトとも相性が良く、パスタのトマトソースにハラペーニョと合わせて加えれば、メキシカンパスタが出来上がります。
クミンの適合食材
- マトン・牛肉・豚肉・メカジキなどの臭みの強い肉や魚
- ハンバーグやソーセージなどのひき肉料理
- アボガド・トマト・キュウリ・カリフラワー
- ジャガイモ・ニンジンなどの根菜類
- チーズ・卵・ヨーグルト
- ピクルス・酢・レモン
ヨーロッパではチーズの風味付けにも使用され、ヨーグルトとも相性がよいので、エスニックサラダのドレッシングとしても活躍してくれます。
フランスやドイツではお酒たっぷりのフルーツケーキなどにもクミンが使われますし、ハンバーグやソーセージなどのひき肉料理にもよく使われています。
前菜からデザートまで使用範囲がとても広いスパイスです。
その他、ピクルスや、カレーの副菜のレリッシュやライタ、カチュンバルなどにもクミンを使えば、簡単にエスニックの香りがする1品ができあがります。
柑橘類に含有される代表的な成分:リモネンも含まれているので、レモンや酸味のある食材と合わせても美味しいです。