ミントを使いこなす(効能・相性の良い食材)
タイ料理にはペパーミント・モヒートにはスペアミント
ドライスパイスとして販売されているのはペパーミントです。
スッキリとした香りが日本人に馴染みやすく好まれており「タイ料理のラープムー』等に使われていて、葉は濃い緑色をしています。
一方、欧米でミントと言えばスペアミント。
キューバのカクテル「モヒート」でお馴染みです。
メントールが少なくペパーミントより清涼感が弱く香りが穏やかで甘味があります。
フレッシュなスペアミントの葉はやや薄い黄緑色。
ベトナム料理やアイスクリームのトッピングに使われているのはスペアミントです。
ペパーミント・スペアミントの成分
*シソ科の多年草*
- ペパーミント
メントール、ケトン、ピネン、リモネン、シネオール
- スペアミント
カルボン、リモネン、メントン、シネオール、ピネン
ミントは、クールミント(和種ハッカ)、スペアミント(オランダハッカ)、ペパーミント(西洋ハッカ)の3つに分類することができます。
交雑しやすい為、交配種や雑種が多く、その数は600種以上とも言われています。
日本ではドロップやガム、歯磨き粉の印象が強いミントですが欧米では、ゼリーやミントチョコアイスなどのスイーツに多用されています。
ドライミントをお料理に利用する時は、爽やかさを付加する程度の気持ちで分量を控えめに、他のスパイスとブレンドして利用するのが秘訣です。
スパイスコーディネーターの食薬ノート
気持ちの落ち込みや、胸の支えなど、ストレス対策にぴったりなのが、スッーとした香りを持つミント。
リフレッシュ効果や消化促進効果の他、抑鬱、イライラ、ストレス性の頭痛や目の痛みに効果があると言われています。
ペパーミント/スペアミントの効能・美容効果
- ストレス性の頭痛や目の痛みなど
- 抑鬱、イライラに対するリフレッシュ効果
- 消化促進効果
- のぼせやホットフラッシュ
- 眠気防止
上半身の火照りを取ってくれるので、のぼせがちな夏や更年期によるホットフラッシュの時に、お茶で飲むのもおススメです。
運転時の眠気防止(脳の活性化)には、なんとブラックコーヒーよりも効果があるとのレポートがでています!車の運転にはミントティーをご持参で!
ペパーミント/スペアミントと相性の良い食材
ラムやマトン等臭みの強い肉や、豚バラ肉、秋刀魚などの脂分の強い食材との相性が良いミント。
レモン等の柑橘系、ニンニク、唐辛子との併用でよりマイルドな料理になります。
挽肉料理にミントを入れるだけで、トルコ風・中東中の料理になります。
シシケバブやナスの挽肉のせなどに、ブラックペパーやニンニク、ジンジャー、唐辛子などとブレンドして混ぜてみてください。
美味しいレストランの味に変わります。
また、お酒やゼリーなど砂糖の甘味と調和します。
洋菓子やカクテル、ハーブティーなどにも多く利用されています。