ローズマリーを使いこなす(効能・相性の良い食材)
アンチエイジング効果が抜群のローズマリー
ヨーロッパでは「魔女を追い払う」との言い伝えからか、よく庭先に植えられたりしているローズマリーは、お肉だけでなくじゃがいもやカブなどのホクホク系のお野菜によく利用されるスパイスです。
近年は強い抗酸化成分が注目されているローズマリー。
爽やかな香りがじゃがいもの臭みを取り除いてくれるだけでなく、古くから「若さを取り戻すスパイス」として美容面でも注目されています。
ローズマリーの成分
*シソ科の常緑小灌木*
ボルネオール、シオネール、ピネン、カンフェン、カンファー、リナロール、リモネン、テルピオネール、カリオフィレン…etc
スパイスコーディネーターの食薬ノート
ローズマリーに含まれるフェノール酸の一種ロスマリン酸が、強力な抗酸化成分を持っており、若さを保つのに役立つことが分かっています。
ローズマリーの薬理効果・美容効果
- 消化・血行促進、活力増強
- 頭痛鎮痛
- 脳の活性化・記憶力・集中力強化
消化・血行促進、活力増強、頭痛鎮痛にも良いとされ、わずかに苦味を感じる爽やかな芳香は、脳の働きを活性化し、記憶力・集中力を高めると言われています。
食事やアロマテラピーだけでなく、フレッシュなローズマリーの枝を勉強机の上に生けておくなどの工夫をすることで、気分的なリフレッシュだけでなく受験勉強の眠気防止や集中力強化にも一役かってくれるスパイスでうす。
ローズマリーと相性の良い食材
新鮮な甘い芳香と爽やかなほろ苦さが特徴のローズマリーは、全体的に青臭い香りが強く、ヒノキに通じるような独特な香りを持っています。
ローズマリーの香気は非常に強く持続性があるので、お料理で使用する場合は、分量を控えめにするなどの注意が必要なスパイスです。
ローズマリーの適合食材
- 鶏肉、マトン、豚肉
- ジャガイモ・カブ、カリフラワーなどのホクホク系のお野菜
- パスタ
- 白ワイン・紅茶・フルーツ
お肉の脂臭さを矯臭してくれるローズマリー、鶏肉、マトン、豚肉との相性が抜群です。
フレッシュなローズマリーの枝をお肉の下に挽いてグリルしたり、ホールのドライローズマリーを手で揉むように細かくして振りかけ、胡椒や塩、オリーブオイルとマリネしてから焼き上げるなどすると、爽やかな香りが肉の臭み取り除いてくれます。
ローズマリーチキンは料理名にもなっていますよね!
あまり知られていないのですが、ご家庭で大活躍するローズマリーの使い方は、ジャガイモやカブ、カリフラワーなどのホクホク系のお野菜を茹でる時のお湯にローズマリーをすこし加えるという使い方です。
ホクホク系を茹でた時の独特のモワッとした臭みが、ローズマリーを入れるだけで、爽やかな香味に変わります。
ふかしたジャガイモのもわっとした香りが苦手で、じゃがいもを好きになれない方は、是非ドライローズマリーを2つまみ程いれたお湯で、じゃがいもを茹でてみてください。
また、肉類のソースをかけるパスタなら、パスタを茹でるお湯にローズマリーを入れるのもおオススメです。
また、白ワインや紅茶、フルーツポンチなどに入れて香りをうつすしても美味しいです。
ローズマリーを購入する際は、パウダー状のものではなく、必ずホールのものを選びましょう。
パウダーを使いこなすのは、プロのお料理人でも難しく、とってもクセモノなのです。
また、調理した後は、ベイリーブスのようにローズマリーを取り除くというのも鉄則です(食べないスパイス)。