小満(しょうまん)

5月21日は「小満(しょうまん)」
生きとし生けるもの全てが陽光の恵みを受け、命が満ちて輝きだす活気のある季節、それが「小満」です。
この季節はまだまだ梅雨入りには早いのですが、どうもどんよりとした曇り空が続いたり、お天気が荒れたりする時期ですね。
少し不謹慎かもしれませんが、わたし風や雨、大きな雲が流れていく様子が大好きなんです。
窓の外をみているとなんだかワクワクしてしまうのは、やっぱり、アーユルヴェーダーの体質にヴァータ(風と空の元素)が入っているからかもしれません!!
風と共に大粒の雨が降ると、なんだか汚れを洗い流してくれるような気がして、いつまでも窓から空を見ていられそうな気がします。先日は、何十年かぶりに、新宿で氷が降るのを見ました。
太陽も雨も、風も感じられることは私にとってはとても嬉しいことなのです。
毎朝「太陽を食べる」というのも私の決めごと。
口からストローで太陽を吸い取るように息を吸い、ゴクリッと唾を飲みこむと、「とりあえず今日も元気に頑張ろっと!思えるから不思議です。
日々、色々あれども朝日を食べれば自然と感謝の気持ちが湧き、不思議と「また新たに前を歩いていこう」という気持ちが生まれます。
そしてまた雑踏にまみれ、また、腐る(笑)….みたいな繰返しではありますが、朝の太陽は私のお薬みたいなものなのです。
「毎朝何があっても太陽を食べる!」
それがこの20数年間の日課であり楽しみでもあります。
アレルギーに効くビタミンD生成には太陽の光が大切!
太陽の光はカルシウムの吸収に必要なビタミンDを生成してくれるだけでなく、心や身体を温めて消化を促進してくれます。
このビタミンDは、近年ではアトピーや花粉症をはじめとするアレルギー、様々な体調不良、免疫力UPに効果があると注目されているビタミンです。
ビタミンDに限らず、もともと脾胃が弱く、食物の吸収能力が弱い日本人には太陽の光はまさにお薬です。
陽気が急に変化したり雨が多くなるこの時期は、ストレスで気が滞りやすい時期。
特に!!がんばり屋さんは要注意。
太陽を見ながらホッと一息、心と身体の緊張を上手にほぐして気の巡りを調えてあげてください。
きっと少しやる気が湧いてくるはずです。
紅花がオススメ – 小満の頃
小満の時期は、紅花が咲き誇る季節でもあります。
紅花は食材をきれいな黄色に染め、視覚的に食欲をアップしてくれるスパイスですが、漢方では「紅花(こうか)」という名前の生薬です。

血の流れを良くし、凝りや痛みを緩和してくれるので、女性特有のお悩みには紅花はお薦めです。
血流を改善してくれるので、シミやクマにも効果があると言われていますが、妊娠中や生理中は禁忌ですのでご注意ください。
ポテトサラダや湯豆腐に添えたり、お茶として飲むのもお薦めです。
炊飯ジャーにふたつまみほどいれればサフランライスのようなレモン色のご飯ができます。
高価なサフランの代用には、ターメリックではなく、この紅花がおすすめです。
薬膳料理は決して手の込んだお料理ではありません。
「なんとなく身体が重いから、今日は紅花ライスにしてみよう!!」
これが薬膳料理の真髄です!
梅雨時期は、ぜひ、紅花の色味を使ったおうちごはんを楽しんでみてください。