ピンクペパーを使いこなす(効能・相性の良い食材)

ピンクペッパーは胡椒ではありません!

名前はもちろんのこと、香りや形が胡椒と似ている為、胡椒の色違いだと誤解している方が多いピンクペパー。

日本で流通している「ピンクペパー」は完熟して赤くなった「胡椒」ではなく、ウルシ科のコショウウボクの果実を乾燥させたものや、バラ科の「西洋ななかまど」の果実です。

ピンクペパーの成分

*バラ科、ナナカマド属の落葉樹*
ウルシ科サンショウモドキ属*

ナナカマドの実には胡椒の辛味成分「ピペリン」は含有されていません

ほんのりとしたスパイシーさはありますが、胡椒のような辛味はほとんどなく、スパイスの中でもっとも香味が弱く繊細な呈味です。

胡椒のように肉類の臭みを消したり、ラーメンなどの脂っこさを緩和してくれたり、いわゆる臭み消しの役割を持つスパイスではありません。

味よりも、その鮮やかなピンク色をお料理の彩りとして利用することが多く、色味のスパイスに分類されています。

ゆっくり味わえば独特の風味が楽しめますので、チーズやワインが好きな方にファンが多いスパイスです。

スパイスコーディネーターの食薬ノート

肥満改善・抗酸化効果があるとも言われていますが、香りの弱さから推測すると他のスパイスに比べて薬理効果はあまり期待できるものではありません。

コショウボクはウルシ科なので、アレルギーの方は注意が必要かもしれません。

ピンクペパーと相性の良い食材

辛みのない適度な酸味と苦みは、肉料理や魚料理のソースや彩りに使われます。
鹿肉料理などのジビエにもよく使われています。

ピンクペパー適合食材

ステーキなどの肉類彩りやアクセントに
ムニエルなどの魚料理の彩りやアクセントに
マリネ、サラダ、チーズなどのオードブルの彩りやアクセントに
ゼリーやアイス、チョコレートなどのアクセントに

香味が弱いので、加熱などには向かず仕上げに振るという使い方が向いています。
そのため、前菜や冷製のお料理に、ほのかな香りと彩りのアクセントとして多様されています。

例えば、サラダやカルパッチョ、ゼリー、チョコレートなどの彩りや、チーズのトッピング、アイスのトッピングなどです。

チョコレートブラウニーなどに使うと、彩りだけでなく味も楽しめます。

独特の風味はチーズやアイスクリームなどの乳製品に穏やかなアクセントとピンクの彩りを添えてくれるため、フレンチやイタリアンで活躍しています。

また、ホールのブラックペパーとホワイトペパーにピンクペパーを混ぜ合わせた赤白黒のミックス胡椒はフランスの伝統スパイス「ポワブル・メランジェ」として人気があります。透明なペパーミルにいれれば、色合いも楽しめキッチンも華やぎます。