冷え性におすすめ!鶏の八角炒め煮
冷えとり効果抜群!体を温める煮込み料理
八角はお腹を温める生薬として、漢方薬でも処方されるスパイスです。
その強い香りは中華料理で良く使われますが、甘く、強壮的な香りが苦手な人も多いので、使う時は、ホール(原型)のまま使います。
使用量にも注意が必要です。
お鍋1杯のお料理には、星型の片をパキッと折ったものを3つくらいで十分です。
慢性下痢の改善や虚弱体質・産後の体力回復に良い食材とされている鶏肉は、胃弱の人や体力が落ちている人の「元気回復食」としてオススメです。
鶏肉を目的を持って意識的に使うだけで、いつものメニューが「薬膳料理」に早変わりします!
滋養食!鶏肉の八角炒め煮のレシピ( 2人分)
鶏の八角炒め煮の材料
- 鶏肉または鶏手羽:1パック
- えりんぎ:1パック
- 醤油:大匙1
- 酒:大匙1
- 砂糖:小匙1/2
- 塩:少々
- 油:少々
- 水100cc
- スターアニス(八角):3かけら
- 唐辛子:1本
- 鶏肉は適当な大きさに切り、塩を振っておく
- 鍋に油を引き、鶏肉または下処理した手羽を並べ焼き色をつける
- 砂糖、酒、スターアニス、唐辛子をいれ、ひと煮立ちさせたら、えりんぎをいれる
- 水をいれて蓋をして煮込む。鶏肉が柔らかくなったらできあがり。
*お好みでカイワレ大根などを彩りに添えます。
スパイスコーディネーターの食薬ノート
お腹の冷えや張り、食欲不振に効果があると言われている八角と、お腹を温め元気を補ってくれる鶏肉を一緒に炒め煮した「鶏の八角炒め煮」は、まさに冷えとりのための薬膳です。
漢方養生学では、鶏肉には慢性下痢にも効果があり、体力を回復したい時に食べる滋養食です。
虚弱体質の人だけでなく、体力が落ちている時、病後などで元気をつけたい時は、豚肉や牛肉ではなく鶏肉を選ぶと良いですよ。
スターアニス(八角)の香味は強いので、味の繊細さにかける所があります。
使う分量は、くれぐれも少なめに。
寒さの厳しい大寒の時期は、日常食に薬膳の知恵を取り入れてしっかりと自愛しましょう。