陳皮・オレンジピール・レモンピールの作り方

みかんの皮で自家製スパイス!

みかんや夏みかん、レモンなどの柑橘系の果物の皮には、ビタミンCや素晴らしい薬理効果のある成分がたくさん含まれています。

お庭で実ったものや、自然食品店で購入した無農薬の果実なら、皮を捨てずにスパイスにして下さい。

いつだったか、中山美穂さんとご結婚されていた辻仁成さんが、このオレンジピールに塩をブレンドした「オレンジソルト」というのを良く紹介していましたが、日本や中国、アジア圏では、温州みかんの皮を温熱乾燥させてパウダーにしたものを「陳皮」として古くから利用しています。

この陳皮は漢方でも処方される生薬でもあります。

20歳若返る!で有名な南雲吉則先生が、テレビでみかんを皮ごと食べて見せていた時期もありますが、やっぱりみかんは皮ごと食べるより実だけを食べた方がジューシーで美味しいですよね。

私たち女子は、そんなワイルドなことはせず、皮は皮だけを利用しましょう。
辻仁成さんが紹介している「オレンジ塩(オレンジソルト)」も、その1つの良い方法です。

柑橘類のドライピールの作り方

作り方はとっても簡単です。

  • 実を食べる前に丸ごと、50度くらいのお湯で1~2分よく洗い、冷水ですすぎます。
  • 果物ナイフやピーラーで薄く皮だけを削いでいきます。(白い皮は栄養価は高いですが、にがみがでますのでなるべくオレンジ色の皮だけを削ぎます )
  • 竹であんだザルなどにまんべんなく並べたら、太陽の下に2~3日。

手でパリッと割れるくらいに乾燥したら出来上がりです。

温州みかんの場合は、普通にみかんを食べるように皮を剥いたら、ヒトデ型を綺麗に広げてザルで天日干しです!

あっという間に自家製陳皮(チンピ)、オレンジピール、レモンピールができあがります。
最近フランスで流行の、ユズピールもとってもおしいので、今年の冬はぜひお試しください!

スパイスコーディネーターの食薬(しょくやく)ノート

元々みかんは、中国から薬として日本に伝わり、実ではなく皮が使われていました(陳皮)。
果実が食用とされ始めたのは江戸時代に入ってからと言われています。

みかんの皮には血流を改善し体を温める効果や、紫外線によって皮膚コラーゲンが分解されることを抑制する効果、花粉症などのアレルギー症状を緩和する効果の他、胃腸の機能を高める健胃・整腸効果、そして爽やかな香りはリラックス効果があることで知られています。

陳皮作りで皮を剥きながら、その爽やかな香りを十分に浴び、出来上がりを楽しみにワクワクするのも1つのストレス解消です。

出来上がった陳皮やレモンピールはそのまま紅茶に入れたり、お酢に漬けたり、粉末にして塩と混ぜれば「オレンジソルト(陳皮塩)」、胡椒とブレンドすれば「オレンジペパー(陳皮胡椒)」が、お砂糖と混ぜれば「オレンジシュガー(陳皮糖)」etc….自家製の無添加調味料がどんどんできあがっていきます。

パウンドケーキやクッキーに練り込んでも美味しいですし、サラダにかけたり、フライにつけて食べたりと、色んな食べ方を楽しむ事ができます。

パウダーにした際の、この爽やかな香りを是非体感してみてください。

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