2023年の土用 – 土用って鰻を食べる日じゃない?!

「土用」って鰻を食べる日じゃないの?

と、思っている方も多いと思いますが(かく云う私もそうでした!)、実は「土用」は春夏秋冬と年に4回もあるんです。

いずれも期間は約18日くらい……

  • 立春の前
    冬の土用:1月17日(火)~2月3日(金)
  • 立夏の前
    春の土用:4月17日(月)~5月5日(木)
  • 立秋の前
    夏の土用:7月20日(木)~8月7日(日)
  • 立冬の前
    秋の土用:10月21日(土)~11月7日(火)

こんな感じで、季節と季節の端境期が「土用」にあたります。

「土用」の日にちを見てみると、ちょうど体が季節の変わり始めを感じ始めて体調を崩しやすい時期と重なります。

「土用」は、漢方養生学の「陰陽五行思想」に基づいており、5つの要素「木・火・土・金・水」から成り立つ自然界を

「春」は「木」、「夏」は「火」、「秋」は「金」、「冬」は「水」の気と考え、季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間に「土」が割り当てられました。

「土用」の土いじりは NG !?

「土用」の時期は土の気が盛んになるとされおり、その期間中、土公神(どくしん・どこうしん)という土をつかさどる陰陽道の神様が土の中にいらっしゃると言われています。

その為、この期間は土を動かしてはいけないとされています。

私たちの日常生活においては、土いじりや草むしり、家の建設やリノベーションなどで「柱立て、基礎工事、壁塗り、井戸掘り」などを含む穴掘りや増改築などがそれにあたります。

「土用」のこと初め(引越し・転職…etc)は NG !? – 新しいこと –

「土用」期間中は、転職、就職、結婚、結納、開業、開店、新居購入などの新しいこともしてはいけないと言われています。

先ほども書きましたが、「土用」は季節の変わり目にあたります。
季節の変わり目は、新しい季節に体が切り替わろうとして、毒素を出したり、不安定になったりと、体調を崩しやすい時期です。

現代のように医学が発達していなかった昔は、ちょっとした体調の変化から病気になったり、命を落としてしまうことが多かったのでしょう。

季節も心も、体も自然の大きなエネルギーを受けやすい土用の期間中は、新しいことは始めず、静かに養生して過ごすようにね!という養生の教えなのだと思います。

「土用」の旅行は NG !?

新しいことを始めるというのと同じ、体力・気力を使う旅行なども「土用」の時期にはよくないとされています。

2023年は、年に4回訪れる「季節の土用」についてもお知らせして行こうと思います。

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