「毎日食べるをやめてみる」シナモンの許容摂取量


健康効果が注目されているスパイスが沢山あります。

ジンジャー(生姜)やシナモン、冷えや美白効果などの効能が女性に注目されているスパイスたちです。

ジンジャーについては禁忌事項でそれほど気にすることはないのですが、美容効果で注目されているシナモンについては注意が必要なんです。


シナモンのあの、シナモンらしい香味は「クマリン」という成分ですが、この「クマリン」を過剰に摂取すると肝障害を誘発する恐れがあるとのレポートがだされています。

注意を促しているのは、ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)。

耐容1日摂取量(人が一生涯にわたり摂取しても健康への影響上問題ないとされる1日当たりの摂取量)を、

体重1kg当たり1mg

と定め、注意喚起をしています。

計算すると、体重が50kgの人は1日5mgまで大丈夫ということになります。

これをグラムに直してみると体重1kg当たり0.001g…….

体重が50kgの人は1日0.05gまでということになります。


1日の許容摂取量が0.1gに満たないので、シナモンブーム以来、シナモンを食べ続けている方は、一度1日あたりの摂取量を調べてみることをオススメします。

セイロンシナモンよりカシアに注意 – クマリン含有量

東京都では2007年に、市販されているシナモンのクマリン含有量について実態調査をしており、その結果、体重50kgの成人の1日の許容量について「セイロンシナモン」では364.6g、「カシア」で1.5gとレポートしています。

セイロンシナモンよりカシアのクマリン含有量が圧倒的に多いのですが、日本で一般的に市販されているシナモンパウダーはカシアを粉末にしたものですが、VOX ORGANIC SPICEさんのシナモンパウダーはセイロンシナモンです。

シナモンパウダーを購入する際は、セイロンシナモンかカシアという品種かをしっかり調べてから購入しましょう!!


ネットでも購入できますので、ご興味ある方はチェックしてみてください。

健康体で、且つ普通の食事の中でシナモンを食べている方は特に心配する必要はありませんが、クマリンン含有量の高いカシアのパウダーを健康効果や美容効果を目的に「毎日スプン1杯食べる」というのは注意が必要だと思います。

隠れアレルギー(遅延型フードアレルギー)

健康的な食事の取り方はやはりバランスと調和。

もし、毎日シナモンシュガートーストを食べたり、チャイを飲んでいる方がいたら、その食習慣は1度、見直してみた方が良いかな?!と思います。

1日おきにするとか、2日食べたら1日お休みするなどが良いのではと思います。

どんなに美味しく、健康効果があるものであっても、毎日同じものを食べ続けることは身体に負担がかかります。

近年ではすぐに表出しなアレルギーとういうのも注目されており、ちょっと身体がだるいとか、ほんの少しだけ頭が重いなど、症状が軽いために、例えばその原因が「毎日朝食で食べているヨーグルトのアレルギーだった」ということに気づかない事があるそうです。

何らかの小さな身体の不調がある時は特に、毎日習慣的に食べているものを見直してみるといいと思います。

そして「毎日」ではなく「3日に1度」にしてみた時の、身体の様子を観察してみてくださいね。

スパイスコーディネーターの食薬ノート

スパイスは食べ物でありながら薬効もある「食薬」です。

ですから「薬ではない」ということを忘れないでください。

スパイスを「薬」の意識で使うのではなく、「食べ物」として取扱い、食す時に「あぁ、こんな薬理効果があるんだなぁ。。。。」と意識するのが理想です。

食事として楽しみながら食し、食べながらその健康効果や美容効果に気持ちを向けるだけで、食べ物は「食薬」として心と身体に効いてくれますよ!!

なるべく食事としてスパイスをバランス良く、健康的に取り入れたいですね。

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