タイ料理:ラープムー(豚肉のスパイシーミント和え)
夏になると、なぜかタイ料理が食べたくなるのは
- 「滋養強壮の効果の甘味」
- 「発汗作用で体表温度を下げつつ身体に喝を入れてくれる辛味」
- 「汗が流れ出るのを止め、疲労物質である乳酸を除去してくれる酸味」
が全部含まれているから?!
バンコクに住んでいる時に、毎日のように食べていた「ラープムー」の簡単レシピをご紹介します。
タイ料理ラープムーの作り方
ラープムーの材料
- 豚ひき肉 または 豚バラ:200g
- 紫タマネギ:1/2個
- ペパーミント:1パック
- にんにく:1かけ
- プリッキーヌ(生唐辛子:青):2~3本
- パームシュガー または 砂糖:小匙1/2
- ナンプラー:大匙1
- ライム果汁:大匙1-2
- 醤油:少々
- タマネギは薄くスライスしさっと流水で洗ったら空気にさらして辛味をとり、ペパーミントと混ぜてボウルにいれておく
- すり鉢でニンニクと生唐辛子(タイ産のプリッキーヌが手に入らない場合は、千葉県産などの緑の生唐辛子を利用)をペースト状にする。
- 砂糖、ナンプラー、ライム、醤油を加え良くなじませる(ライムはレモン、ユズ酢などで代用可)。
- フライパンに豚ひき肉と水大匙1杯を入れて良く炒める
- 熱いうちに炒めた挽肉を❶のボウルの中にいれ、❸のタレと良くまぜ合わせたらできあがり。
ライム果汁と唐辛子は多めがオススメです。
豚肉は脂の甘みがありますので、結構入れても大丈夫です!
また、 ミントは、ペパーミントがベターですが、手に入らない場合はスペアミントで代用できます。
ラープムーはタイ北部イサーン地方の食べ物なので、餅米と一緒に食べるのがベスト!
フライパンで炒った餅米を細かく砕いてラープムーに振りかけると、豚の脂が固まらないので、より美味しく、より本場の味が楽しめます。
スパイスコーディネーターの食薬ノート
気の巡りを良くするミントは暑さからくるイライラや、顔の火照りなど、上焦(横隔膜より上部)の熱冷ましに効果があります。
消化促進作用もあるので、夏バテ防止に最適なスパイスの1つです。
ミントは存在感がすごいので、ハンバーグや煮込み料理に少量加えれば、「お家で作る洋食」が中東料理に早変わりします。
薬臭くなるので、ドライミントの分量には十分注意してください。
1度の使用量は耳かき1-3杯程度で十分です!
ラープムーは、フレッシュミントを沢山使ったタイ、イサーン地方のお料理です。
バンコクに住んでいた時は、ビクトリーモニュメント付近にある「ランナム通り」に並ぶ、イサーン料理専門の屋台や食堂によく通ったものです。
イサーン地方現地の屋台で食べると、内臓とかも入ってきますが、バンコクはお肉の種類も選べるので、内臓でないラープムーが食べられます。
ミントの強い香りは、モツやナンプラー、ニンニクの臭みを弱め、反対にナンプラーやニンニクがミントの薬臭さを消してくれる、相殺効果が生まれます。
そして、唐辛子とライム果汁を加えることで、豚肉とミントの調和が生まれます。
生の唐辛子には柑橘系の香りがあり、素材の調和に一役かってくれるスパイスの1つです。