2023年の夏の土用:丑の日は7月30日!この日がウナギを食べる日
今日から夏の土用 – 2023年7月20日の立秋の前日まで!
年に4回、新しい季節の前にくる「土用」。今日から夏の「土用」が始まりました!
- 立秋の前
夏の土用:7月20日(木)~8月7日(日)
「土用のウナギ」は有名ですが、年に4回ある季節の端境期「土用」には、それぞれの季節で食べた方が良いとされているものがあるんです!
夏の土用は、「丑の日」に「う」のつく食べもの、もしくは黒い色のものを食べるのが良いとされています。
ちょうど梅雨が明けて、太陽を痛いほどに浴びる時期なので、しっかりと栄養をとり夏バテしないように心がける!そんな意味が丑の日には込められています。
- うなぎ や うどん
- 瓜(瓜科の野菜、きゅうりやカボチャ、スイカなども含まれます)
- 梅干し
- しじみ や 卵、 餅
などは、それぞれ「土用しじみ」、「土用卵」、「土用餅」などとして食されてきたそうです。
梅雨明けして、痛いくらいの太陽に負けないように滋養強壮の「ウナギ」、熱中症対策にもなる「梅干し」、またウリ科の野菜や果物、例えばキュウリは身体の熱を冷ましてくれる清熱効果、スイカは水分補給だけでなく、肝臓や腎臓に良い食べ物、そしてそして、腎を養う黒い食べ物の代表は「シジミ」ですね!
本来、うなぎの旬は冬ですが、うなぎ屋さんが「夏に売り上げが伸びない」と平賀源内に相談したところ、夏の土用の丑の日に「う」が付く食べ物を食べるとよいとされていたことにちなんで、「本日、土用丑の日」と張り紙をするように助言したところ、夏の土用の丑の日にウナギを食べる習慣が広まったそうです。
「う」のつく食べもの、「黒い」食べもの、ぜひ!探してみてください。
また、先日1年の土用についてのコラムでも書きましたが、土用の期間は、「引っ越し」や「決めごと」など、人生に関わる大切なことは避けるように!と伝えられていますので、そんなことも忘れずにこの期間を過ごせたら良いですね!
次の土曜は「立冬」の前になります!
- 立冬の前
秋の土用:10月21日(土)~11月7日(火)
こんな風に、季節と季節の端境期「土用」を意識して暮らすのも、また1つ心穏やかに暮らす秘訣のような気もします。
年に4回ある「土用」の日にちを見てみると、ちょうど体が季節の変わり始めを感じて体調を崩しやすい時期と重なります。
皆さんも重々自愛して暮らしてください。
「土用」の土いじりは NG
「土用」の時期は土の気が盛んになるとされおり、その期間中、土公神(どくしん・どこうしん)という土をつかさどる陰陽道の神様が土の中にいらっしゃると言われています。
その為、この期間は土を動かしてはいけないとされています。
私たちの日常生活においては、土いじりや草むしり、家の建設やリノベーションなどで「柱立て、基礎工事、壁塗り、井戸掘り」などを含む穴掘りや増改築などがそれにあたります。
お庭の草むしりや手入れなども、土用を理由に休んでしましましょう(笑)
「土用」のこと初め(引越し・転職・旅行)は NG – 新しいこと –
「土用」期間中は、転職、就職、結婚、結納、開業、開店、新居購入などの新しいこともしてはいけないと言われています。
季節の変わり目は、新しい季節に体が切り替わろうとして、毒素を出したり、不安定になったりと、体調を崩しやすい時期です。
現代のように医学が発達していなかった昔は、ちょっとした体調の変化から病気になったり、命を落としてしまうことが多かったのでしょう。
季節も心も体も自然の大きなエネルギーを受けやすい土用の期間中は、新しいことは始めず、静かに養生して過ごしましょう。
新しいことを始めるというのと同じ、体力・気力を使う旅行なども「土用」の時期にはよくないとされています。