寒露(かんろ)とシナモン – 二十四節気のスパイス

10月8日は「寒露(かんろ)」

あんなに暑かったのに、どうしたことでしょう…
長袖を着ることもなく、薄手のコートが必要になってしましました。

おしゃれを楽しめる穏やかな秋の季節はいったいどこへ行ってしまったのやら……

暑いか寒いか、気候までが両極端に…

この時期に心と身体を癒してくれるのは、澄んだ空気に赤らむ月。
ココの所曇り空が多く、夜お月様を見ることができません。
お月様がとっても美しい季節なので、早くお天気が回復してほしいものですね。

朝夕は草木に露がやどり、露の冷たさが増すにつれて、秋もどんどんと深まります。
一雨一雨ごとに秋が深まり、冬への準備が進みます。

外に向いていたベクトルを内に向けること、そして、色づく自然の景色に心を寄せるのも養生です。
外出を控え、お月様を愛でるのも、また然り…

夏に燃やした「心」と「身体」を、お月様に冷ましてもらいましょう!!

そして、もう1つ!!秋の養生に欠かせないのが、「乾燥から身を守る」こと。

秋晴れが続けば、あっという間にお肌や頭皮、鼻腔までもが乾燥しはじめます。

化粧水やクリームなどの外側からのケアだけでなく、「身体の中から潤すこと」を心がけなければなりません。

特にアーユルヴェーダーで「ヴァータ体質(風と空の元素を持つ人)」の人は、要注意です。
乾燥が進むと、あっという間にミノムシみたいに枯れた感じが漂います…

漢方養生学では「酸味」と「甘味」を一緒に摂ることで「潤い」を生むとされています。

この「甘味」はチョコレートや砂糖などの甘味ではく、ニンジンやカボチャなどの根菜類や、くるみ、松の実などの木の実類に含まれる自然な甘味をさします。

旬のりんごは、この「甘味」と「酸味」の両方を兼ね備えたスーパーフルーツ。
口の渇きや胃腸の不調を調えて、心を落ち着かせる効果もあると言われています。

シナモンがオススメ – 寒露の頃

りんごはそのまま食べると身体を冷やしますので、スパイスのシナモンと一緒に調理するのがオススメです。

バターでソテーした林檎にシナモンをかけたり、リンゴとシナモンスティックをお酢で煮込んだビネガーコンポートに豚肉を和えたりすると、とっても美味しいですよ!
しかも薬膳的な1品になりますよね!

油が重く感じる時は、煮りんごもおすすめです。

シナモンはショウガ以上に身体を温める効果がありますが、シナモンを食べて逆に口の渇きが気になる場合は、分量を控えめにしてみましょう!

シナモンには収斂作用がありますので取りすぎには注意が必要です。

秋はやっぱり、乾燥しないことが一番大切です!!

また、シナモンの主要成分クマリンは、肝臓に影響があると言われているので、取りすぎには注意してください。

このスパイスが気に入ったらページに「いいね」!