秋分(しゅうぶん)
9月22日は秋分(しゅうぶん)
鮮やかな黄緑色の稲穂の向こうに木崎湖が見える写真と供に、信州の木崎湖畔・稲尾みやま農園から新米のお便りが届きました。
もう9月も終わり、新米の季節です。
今年も酷暑…まだまだ暑く、我が家は24時間空調を回したままの状態です。
東京は昨夜からの雨で、少しだけ気温が下がったようですが、湿度はなんんと屋内で77%、秋の気配に意識を向ける余裕もないまま本日の「秋分」を迎えました。
太陽は真東から出て、真西に沈み、昼と夜の長さが等しくなる今日を境に、エネルギーは「陽」から「陰」の気へと変化します。
漢方養生学では万物すべてを「陰陽」のバランスでとらえます。
- 陽気が盛んな春夏は「陽」
- 秋冬は「陰」
- 外交や上昇など外向きのエネルギーは「陽」
- そして内に向かうエネルギーを「陰」
秋に大切なのは夏に発散させていた「陽」の気を鎮め、内なるエネルギーを身体の中で育てること。
気を安らかにし「志」を内に収めて陰気を養います。
夜空の月を見ながらゆったりとした時間を過ごすのも秋の楽しみ。
月は、夏の疲れを癒してくれる自然からの最高の贈り物なので、とにかく早く秋らしい涼しで、夜は窓を開けて虫の声を聞きたいものです。
まだまだ暑くて、夏野菜もスーパーには沢山並んでいますが、養生的には体を潤す秋の味覚を食卓に取り入れていく方がいいですね!
秋の味覚は、わたしたちの舌だけでなく身体も心も潤してくれます。
少しずつ涼しさが増してくると、夏の疲れが出てきますので、いつもより少し「おうちごはん」に力を入れて、ゆっくりとリチャージをしたいなと思います。
そんな「秋分」の頃にお薦めのスパイスは「ナツメグ」!
ナツメグがオススメ – 秋分の頃
ナツメグは、身体を潤す秋の味覚、木の実(ナッツ類)と同じナッツ臭を持っています。
漢方では、下痢止めや腹痛、乳汁欠乏、消化不良などに処方されると言われており、日本では古くから芳香性健胃剤として使用されています。
胃薬の太田胃酸にも調合されていますので、胃腸の調子がおかしいなと思ったら、フェンネル小匙1杯とナツメグ小匙1/5杯をハチミツで練ってお白湯で飲むのもオススメです。
もちろん、お料理で使うのが一番有効的!
お料理白ごまや、くるみ、芥子の実をすって、味噌や醤油、牛乳と合わせて味噌だれに。
そこにほんの少しナツメグを混ぜるだけで、美味しい自家製味噌だれが完成です!
茹で豚や温野菜、根菜類、ナッツ入りのサラダなどにかけて「いただきまーす!」
風水では9月は1年中のパワーを吸収する月なのだそう。
なるべく夜になったら一旦は空調を切り、夜空の月を眺めながら夏の疲れを癒やしつつ自分の内なるパワーを感じられたらなと思います。