夏至(げし)- 2023年6月21日

6月21日は「夏至(げし)」

1年で最も日が長く、夜が短くなるのが夏至の頃。
梅雨が最も盛んな時期なので、なかなか太陽に会えない季節でもあります。 

今年は、梅雨の中休みが長いみたい。ここのところの数日はお天気に恵まれています。

夏の始まりをつげる立夏(5月5日)から、草木が勢いよく生長する小満がすぎ(5月21日)、入梅の頃:芒種(6月6日)からすでに2週間が経ちました。

暦の上では季節は夏に変わりました。
まだまだ夏と違って、朝晩は風が気持ちよく、ぐっすり眠ることができますね。

しかし!!暦の上で季節が変わったら、意識は次の季節に傾けるようにするのが、漢方養生学の教えですので、身体にこもりやすい体熱を取ってくれる瓜科の夏野菜を少しずつ食卓に増やし、身体の中からクールダウンしていきたいと思っています。

身体の負担を少なくして、季節の変わり目をうまく乗り切るには「心づもり」がとっても大切。
夏は夜更かしをしても朝は早起きし、たくさん太陽を食べるように心がけます!

東京のお天気は、降るようで降らないどんよりとした曇り空も多いですが、とにかく太陽が見られる時はなるべく太陽に顔を向けて深呼吸するのもお忘れなく!!

できる限り積極的に外に出て運動をし、新緑の香りをたくさん味わうことで、身体と心の鋭気が養いたいと思います。

陳皮がオススメ – 夏至の頃

特に梅雨時期は身体が重だるい上に下半身は冷えていて、頭には熱がこもりやすいので、「ハトムギや小豆」、「ハスの実」、「白キクラゲ」などの水はけの良い食材に、むくみ予防に良いとされる「陳皮」を振りかけた薬膳サラダ等がオススメです。

生の野菜ではなく火が通っている食材をサラダとして、常温で頂くのがポイントです!

陳皮はむくみ解消だけでなく、腸を調え利尿作用もありますので、梅雨の季節の免疫UPに一役かってくれるスパイスです。

お酢に漬込んでドレッシングとして利用したり、胡椒とブレンドして湯豆腐にかけたりと、気軽に振りかけて使うことができるスパイスです。

振りかけて使えるスパイスはあまり多くないので、ぜひ気軽に使ってください。

陳皮には紫外線による皮膚コラーゲンの分解を抑制する働きもあるので、日差しが強くなるこれからの季節に大活躍のスパイスでもあります。
無農薬の夏みかんや、柑橘系の皮を三日月の形に切って干すだけで作ることができるので、興味のある方は、ぜひ作ってみてください。

来年は梅雨が始まる前、できれば冬の間に作りましょう。
今年は梅雨が終わってから、無農薬のサマーオレンジなどで作ってみてくださいね。

月桂樹(ローリエ・ベイリーブス)の収穫はこれから!

また、6月のこの時期は、お庭の月桂樹(ローリエ/ベイリーブス)の葉の収穫の季節でもあります。

月桂樹は1年中葉を繁らせているので、「お料理の度に気軽に収穫して使っているよ」と言う方も多いのですが、スパイスの収穫には「旬」があるんです。

人間も、果物も、お野菜も、命あるものには全て旬があり、タイミングというものがあります。

スパイスとしての有効成分が葉にたくさん含まれているのは、6月から芽吹いた新芽のみ。
しっかりと成長した新芽を収穫できるのは、この夏至の頃から7月中旬くらいまでだと思います。

お庭に月桂樹がある方は、晴れ間を狙って枝ごと収穫してみましょう。

太陽がよく当たる新芽が育った部分を収穫し、枝ごと日陰で乾燥させます。
爽やかな香りが、梅雨のジメジメ感をきっと吹き飛ばしてくれるはずです!

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