白露(はくろ)
9月7日は「白露(はくろ)」
夜の間に大気が冷え込むようになり、朝の草木には露が降りる。
そんな秋の風情を感じられる季節が「白露」です。
今年の猛暑は、これまでと比べ物にならないくらいの暑さでしたが、数日前の台風から、ほんの少しだけ暑さがやわらいだように思います。
台風の3日間は、何か月ぶり??でしょうか??
窓を開けて過ごすことができました。
夜になると秋の虫の声が聞こえてきて、はじめて、あー秋はちかずいているんだなぁ…と知ることができました。
と言っても、昨日からまた24時間冷房生活。
気温が下がり、ひと雨ひと雨ごとに涼しくなってくれるのは、いったいいつになるのでしょうか…そろそろ体力も限界です
それはそうと、暦では実りの秋の始まりです。
巨峰や栗、カボチャなど秋の実りが美味しい季節。
私たち人間にとっても、夏までの成長・繁栄が実りはじめるのが、この秋という季節
秋は、夏の活動的な行動を終わらせ、心を安らかに成果を味わいつつ、次への活力源に繋げる季節。
それが「翌春からの心の栄養になる」と、漢方養生学では考えられています。
台風も多く、まだまだ湿気の強い日々が続いていますが、秋は冷えと乾燥から身を守ることがポイントです。
夏に欲する辛味や刺激は徐々に控えめにし、穏やかで濃厚、そしてオイリーな食材に切り替えていきましょう!!
芥子の実がオススメ – 白露の頃
スパイスは、ゴマもさることながら、ポピーシード:芥子の実が最高です。
あんぱんの上に振られているツブツブ。
これが芥子の実で、七味にも入っています。
芥子の実(ポピーシード)はビタミン・ミネラルが豊富で、特に玄米の約180倍のカルシウムがあると言われています。
オレイン酸やリノール酸などの脂肪酸も豊富なので、秋に必要な潤いにかかせません。
玄米に含まれるフィチン酸はミネラルの吸収を阻害すると言われているので、貧血気味の方や乾燥肌の人、痩せ気味の人には、芥子の実を白米に混ぜて炊くのがおすすめです。
芥子の実は軽く炒って香ばしさをだしてからすり鉢ですり、おひたしに和えたり、サラダにかけたり、クリームスープのクルトンの代わりなどにしても良いですね!
他にも、秋に身体を潤してくれる食べ物は、沢山あります。
ゆりね、シロキクラゲ、レンコンなどの白い食材や、栗や松の実などの脂分が豊富なナッツ類です。
梨などの酸味と甘味のある旬の果物もお薦めです!
種を植え、葉を繁らせてこその実りの秋、今年自分の中に芽生えた新芽は、どのように成長したのだろう?
今一度振り返りつつこの9月という月を大切にしたいと思っています。